睡眠時無呼吸症候群( SAS )は、多くの人々にとって重大な健康問題となっています。SASの診断には、終夜睡眠ポリソムノグラフィー検査(PSG)が一般的に使用されますが、その前段階として行われるのが簡易睡眠時無呼吸検査(簡易SAS検査)です。この記事では、簡易SAS検査の意義やその方法について詳しく解説していきます。簡易SAS検査は、指先や呼吸のセンサーを用いて自宅で行える検査であり、睡眠中の無呼吸や低呼吸の回数を測定することができます。SASの早期発見に役立つ簡易SAS検査について、実体験に即した説明をしていきます。
簡易SAS検査の実施方法
私は、1泊2日の人間ドックで検査をしましたが、簡易SAS検査は、そのように自宅などで手軽に行うことができる検査方法です。検査には専用のセンサーや測定パラメーターが使用されます。通常は医療機関で提供されるキットや装置を使って検査が行われます。
検査キットは、以下のようなものです。私が実際に使用したものと同一です。

検査の際には、指先にセンサーを装着したり、呼吸のセンサーを鼻や口に取り付けたりします。これらのセンサーは睡眠中の呼吸や血中の酸素の状態を測定し、データを収集します。
これらのセンサーをつけた状態で眠るのは、初めはとてもキツいと思います。やはり異物を体に装着した状態では、落ち着いて眠れないものです。しかも、私が看護師から聞いた話では、4時間は眠らないと診断に使えるデータが得られないと聞きました。
普段でしたら4時間の睡眠など全く問題なく熟睡できるのですが、初めての検査はとても眠れなくて厳しかった記憶があります。
検査期間は通常一泊二日程度で、寝具やセンサーの装着方法については医師やスタッフからの指示に従う必要があります。
センサーや測定パラメーター
簡易SAS検査で使用されるセンサーや測定パラメーターは、検査キットに含まれています。
- 指先センサー:睡眠中の酸素飽和度を測定するために使用されます。指先に装着され、酸素濃度の変化を検出します。
- 呼吸センサー:鼻や口に取り付けられ、睡眠中の呼吸のパターンや無呼吸の回数を測定します。呼吸の変化や停止を検出することができます。
これらのセンサーや測定パラメーターを使用することで、簡易SAS検査は睡眠中の無呼吸や低呼吸の回数を詳細に測定することができます。測定されたデータは、検査装置本体に記録され、検査キットを検査機関に送付して、データが解析されることで、診断結果が得られます。
簡易SAS検査は、PSG検査に比べて手軽に行えるため、SASの検査を希望する方にとってはとても便利な方法と言えるでしょう。
まとめ
私は、1泊2日の人間ドックで2年にわたり2回、簡易SAS検査を実施しました。1回目は何度も言いますが、とてもきつくてまともに眠れませんでした。それでも結果としては、軽症のSASの疑いありと診断されました。しかし、軽症という結果や、検査がうまくできなかった自覚もあったため、1回目の診断結果は、完全にスルーで、精密検査(PSG)には進みませんでした。
2回目の人間ドックは、それなりに心の準備もできていたので、まあまあ眠れました。4時間以上は確実に眠れたと思います。その結果、SASの中等症という診断結果となり、PSGへ進めることにしました。
SASは、睡眠時に一時的に呼吸が止まることにより、酸素不足や睡眠の質の低下を引き起こします。これにより、日中の眠気や集中力の低下、心臓病や高血圧などの他の健康問題を引き起こす可能性があります。簡易SAS検査は、これらの症状やリスク要因を評価し、早期の発見と適切な治療を可能にする重要な手段です。
簡易SAS検査は、自宅で手軽に行うことができるため、多くの人にとって利便性の高い検査方法と言えます。早期の発見に役立つ簡易SAS検査は、SASに悩む方にとって希望の手がかりとなるでしょう。
以上、最後までお読み頂きましてありがとうございました。
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